本検査は、のどの細菌の検査です。具体的には溶血性連鎖球菌いわゆる溶連菌の存在を確認するのが目的となります。溶連菌の症状としては、まず、炎症・化膿によって高熱や関節痛が引き起こされます。また、扁桃炎・咽頭炎・中耳炎などの他小児では猩紅熱などの急性溶連菌感染症を引き起こします。
加えて、上気道に感染後は急性糸球体腎炎やリウマチ熱なども考えられます。溶連菌に感染すると、防御反応として、血液中に抗ストレプトリジン―O(ASO)や抗ストレプトキナーゼ(ASK)という抗体ができます。
つまり、血清中のASOやASKなどの抗体の量を調べれば、溶連菌に感染しているかどうかを知る事ができるというわけです。感染しているという事は、その分抗体は増えますのでASO値・ASK値は上昇します。感染から1週間ほどで上昇し、1か月後には更に高値に。
その後は徐々に下がっていきます。ASO値は年齢によて大きく変動するという特徴があり、基準値も年齢で異なってきます。多くの場合で、抗生物質を服用すればよくなります。しかし、免疫反応に関与すると考えられるリウマチ熱・急性糸球体腎炎の治療期間は明確に定まっておらず、専門医に相談する必要があります。